クライアントの笑顔が増える!!アキレス腱断裂患者のための最高のリハビリプログラム

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病院にアキレス腱断裂のスポーツ選手が入院し、リハビリ開始。ドクターのプログラムに則りリハビリがスタートします。

みなさん、プロトコルだけ乗っ取ってリハビリを展開していませんか?
本当にそれだけでいいのでしょうか?

いいのです。そう書いてあるし、プロトコールに沿っているし。。。

確かにそうなんですが、

治療者はどこまで選手に付き合っていくのか?
選手は本当に笑顔を取り戻して、競技に復帰できるでしょうか?
競技復帰といっても何を指すのか?
練習参加?個人練習?全体練習?練習試合?公式戦復帰?
ここが本当に難しいところになってきます。
一辺倒のプロトコールでだけで笑顔が取り戻すことができるのか?

今回は、選手が不安を生じることなく、笑顔で楽しく、競技に復帰できるためのプログラムをお教えします。


1.アキレス腱断裂患者のための復帰プログラム

アキレス腱断裂といっても、受傷後大きく分けて2種類の治療法があります。

ドクターとリハビリに関わる治療者はその2種類から、治療方法、復帰時期を決めていきます。
2種類とは一体何か、
手術療法と保存療法です。
ここではこの2種類の治療方法と復帰時期に関して見ていきます。

1−1一体どのくらいかかる?アキレス腱断裂の術後から競技復帰までの道のり

はい!!競技復帰までには短く見積もっても8ヶ月、しっかり競技復帰するなら12ヶ月です!

手術療法

                                     関東労災病院HPより

               http://www.slideshare.net/orthopedictraumareha/1-42556673


医療機関でだいぶ詳細が違いますよね。1〜9週くらいまでは結構詳しく書いていますが、それ以降は詳しく記していません。
術後2ヶ月くらいから運動が復帰になって、5ヶ月くらいから徐々に競技復帰していくみたいですね。

そうなんですよね。

競技、個体差、性差や年齢なども関わってくるので、完全にここから競技復帰っていうのが難しいのが現状みたいですね。

保存療法


基本的に手術療法でも、保存療法でもこの初期の固定は行います。ただ、この固定期間に違いが出てきます。画像だとギプス固定がなされていますが、この後に装具固定が待っています。その固定期間を含めて、保存療法は8〜12週と手術療法に比べると長くこの状態にいるわけです。

その分競技復帰に遅れが出ます。なので多くのスポーツ選手は手術療法を選ぶ人が多いようです。

次に、手術後の具体的なリハビリを見ていきましょう

1−2ベイシック!!受傷後のリハビリプログラム

上記のプロトコールにも大まかに書いてはいますが、
理学療法の治療の一端を記しておきます
しかし、ここでの内容はあくまでも競技復帰までではなく生活機能までの復帰の訓練です。
これ以降になると、競技特性に応じて様々なリハビリを行うことになります。

瘢痕未成熟期 術後〜3週


術後1日〜 患部は動かさず、患部外のトレーニングを実施
術後10日前後 足関節以外を動かす タオルギャザー、ストレッチ(縫合部に配慮しながら)


                http://www.sportea.jp/online/basic1/

術後14日前後 ROM訓練開始(*他動訓練は禁止)ストレッチング(腓腹筋・ヒラメ筋を弛緩させた状態で徒手で伸長させる*足関節のROM訓練は禁止)

瘢痕安定期 3週〜6週


術後21日前後(*再断裂に考慮する) 1/3部分荷重開始 他動ROM訓練開始 足部周囲の筋力訓練開始(セラバンドを使い)

28日前後 2/3部分荷重開始 自転車エルゴメーター開始
術後35日前後 両松葉杖使用のもと全荷重訓練開始

再構築期 6週〜

術後42日前後 両足での爪先立ち開始

                http://kintorecamp.com/curf-raises/

術後49日前後 階段昇降訓練を開始
術後63日前後 患側でのつま先立ちを実施
術後70日前後 治療終了

ここまでの治療がジョギング開始していいかどうかのレベルの治療になるわけです。

では、ジョギングができるようになりました。この次はいきなり全体練習や試合に入っていいのでしょうか?

答えは、もちろん

ノーですよね。

では、どうしたらセラピストが自信を持って、クライアントを競技に復帰させ、クライアントが自信を持って、競技に復帰できるのでしょうか?

2.笑顔で復帰!断裂しにくいアキレス腱にする3つの方法

前の章では基本的なリハビリ介入を見てきました。この章では、ここを考えられるとより、より強度なアキレス腱を手に入れられる方法を教えていきます。

2−1基本はここ!アキレス腱の抵抗力と負荷量の関係

アキレス腱は一体何で構成されているのでしょうか?

それはコラーゲン!!

コラーゲンを強くすればいいのですが、どうすれば強くなるのでしょうか?

なんとなくですが、

 

      

コラーゲン繊維をより編み上げていけば、強くなることはわかると思います。しかし、なかなか編み上げることは難しいです。

しかし、コラーゲン繊維を密にしたり、増やすことで強度の強い靭帯が作ることができます。

ではどうするのか?

①適度な休息(超回復) 

②適度な運動(限界ギリギリ) 

③適度な栄養(アミノ酸合成ほか)

     

この三者が多すぎても少なすぎてもコラーゲンの強度を下げてしまうのです。

イメージとしては包丁や刀を作るときに鍛える作業があると思います。

火入れをして、鋼を加えて、水に入れて冷やす。これを繰り返すことで鍛えられ強靭な鋼になっていきます。

アキレス腱もそうです。

みなさん覚えておいてください、適度な休息、運動、栄養が強靭なアキレス腱を作り上げる方法になります。

2−2食事でアキレス腱を強化しよう

先ほども説明しましたが、

アキレス腱の主要な成分はコラーゲンです。


http://collagen-laboratory.com/wp-content/uploads/2014/09/kozo.png


ではコラーゲンをたくさんとればいいのかというと

それは違います。

強くてしなやかなアキレス腱にするには、たんぱく質をとればいいというわけではありません。

重要なのはバランス(様々な色のある食べ物)のとれた食事とビタミンCです。

ビタミンCがこの三重螺旋の結合に役に立っているのです。


次に、アキレス腱の修復後のメンテナンスで重要な食事

注意して欲しいのがタンパク質の糖化です!!

???

なんのことやらですよね。

簡単にいうと、過剰な糖の取りすぎでタンパク質と糖が反応(メイラード反応)を起こし、タンパク質構造が変わってしまうことです。

どうなってしまうのか。

コラーゲンが糖化された場合、元々あった弾性が低下したり、硬くなったりしてしまいます。

自分も甘いものが好きですが、過剰な糖の摂取にはみなさん注意しましょうね。


2−3ポジティブシンキングでアキレス腱を強くする!

クライアントは怪我をするとネガティブになりますよね。しかも腱の断裂ともなると長期にわたりプレーができなくなることは必至です。受傷直後はそうでもないのですが、時間が経過して、しかも季節が変われば変わるほど、選手の気持ちはネガティブになったり、焦りが出てきます。そうなってくると、無理に運動しようとするクライアントも多くなって来ると思います。また、焦りは不安に変わっていき自律神経に影響が出てきやすくなります。

ここでは簡単に説明しますが、自律神経は栄養と酸素を供給する大切な神経です。その神経が焦りや不安といった心的な要因で働きが悪くなってくなるのです。

なので、クライアントに対してポジティブに物事を考えるように仕向ける必要性があります。

①的確な説明・・・現状を説明し理解を深める
②短いゴール設定をたくさん作る・・・短いゴールを作り達成感をたくさん作り、復帰というゴールに持っていく
③メンタルトレーニング・・・心的不安を取り除くために瞑想・ストレスコントロール・目標設定・リラクゼーション・イメージトレーニング・集中力

上記に書いたことが全てではないのですが、気持ちが体に及ぼす影響は近年多くの研究で明らかになってきています。メンタルが身体機能や治癒機能に大きく関わってきているのです。

3まとめ

選手が不安を生じることなく、笑顔で楽しく、競技に復帰できるためには、一辺倒のプロトコールだけではダメなのです。治療者はクライアントに寄り添い最後まで見ていく責任があります。病院いるとそこまでなかなか見れないとは思いますが、本気で望むのであれば退院後も連絡を取り合いケアが重要なのです。抵抗力と負荷量のところでもありましたが、常に運動強度、休息、食事といったところが変化してきます。
治療者がクライアントに密に接し、上記のマネージメントを行うことがクライアントにとって最高のオリジナルなプログラムになってきます。そして、治療者にとってもやりがいのあるプログラム作成になっていくはずです。

クライアントに最後まで寄り添い、最高の笑顔に導く治療者になっていきましょう!!

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