必見対処方法!胸郭出口症候群の症状と2つの簡単セルフチェック!

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肩がこる・腕や背中の重だるさ・・・
そのほかにも、倦怠感、胃腸障害、食欲低下などは一見関係なさそうな症状ですよね。
現代の日本人においては多くの人が一度は経験したことがあるこの症状。
そんな症状が継続し、病院へ行くと「胸郭出口症候群」と診断をうけた。

胸郭出口症候群??なんだそれは?
ただの肩こり、疲れだと思っていたのに・・・

症状は多岐にわたっているため、診断も難しいとされている胸郭出口症候群。
長年症状を抱えている人では、自律神経症状(食欲低下、不眠、嘔気、胃腸障害、全身倦怠感)がでている方も多いといわれています。
ここでは、胸郭出口症候群の症状や自分でどこでも簡単に行えるテスト、さらには胸郭出口症候群に対する考え方、自身の体と向き合う方法をご紹介していきます。
さあ、一緒に自分自身の治癒力をあげて、やりたいことを行える体に戻しましょう。

1章 疑心暗鬼を吹っ飛ばせ!胸郭出口症候群の見極め方

1−1 胸郭出口症候群の症状とは

・上肢のしびれ
・肩や腕、肩甲骨周囲の痛み
・だるさ
・上肢の筋力低下
・巧緻性(手の細かい動作)低下 筋萎縮(いしゅく)
・上肢以外に項頚部、肩甲骨周囲、背部痛を伴う ・冷感やチアノーゼ
・浮腫(むくみ)

胸郭出口症候群は、いろいろな原因で神経の通り道が狭くなり、血管や神経を圧迫、牽引するために上記の症状を引き起こします。近年では鎖骨下動静脈の血流障害によるものより腕神経叢の刺激症状による障害の方が多いといわれています。
また、経過が長くなり慢性化してくると、食欲低下、不眠、嘔気、胃腸障害、全身倦怠感、耳鳴り、頭痛、ふらつき感などといった自律神経機能症状もみられる可能性があります。

1-2 症状の正体はトンネルが関係している!

胸郭出口症候群とはいわゆる特徴的な「トンネル(出口)」があり、そのトンネルのところが様々な原因で狭くなり、神経(腕神経叢)や血管を圧迫されたり、牽引されたりして症状がでるといわれています。

その特徴的なトンネルは
一つ目のトンネル:斜角筋隙(斜角筋症候群)
二つ目のトンネル:肋鎖間隙 
三つ目のトンネル:小胸筋下間隙(過外転症候群)
といわれています。


  

上記はそれぞれストレス(圧迫や牽引)となる動きが異なってきます。
今すぐできる簡単なチェック方法を述べていきます。

1-3 即実践!!今すぐ出来る2つのチェック方法!!

先に述べたように、「圧迫型」と「牽引型」でチェック方法が違います。
簡単にできるチェック方法を述べていきます。

圧迫型のチェック方法

CHECK① 両手を挙げる動作!(肩関節外転・外旋90°肘関節屈曲90°)
両手を3分間(3分でなくても持続的に行う)あげ、症状の再現・増悪がある場合陽性ととらえます。


CHECK② 圧痛点の有無を確認する!
鎖骨の上の前斜角筋・中斜角筋部圧痛(押したときの痛み)や上肢への痛みのひろがりを認めた場合など症状の再現・増悪を認めた場合に陽性ととらえます。

日常生活であれば電車のつり革につかまるときや洗濯物を干したりなど手を上に挙げる動作時におこりやすいです。圧迫型では「いかり肩」いわゆる筋肉質の男性に多いといわれています。この姿勢は重力によって上肢や肩甲帯が下方に引き下げられる力に頚部の筋肉が過剰に拮抗しているために生じると考えられています。頚部の筋肉が張ったりしていると、トンネルのひとつである斜角筋隙は狭小化(狭くなる)し腕神経叢が絞扼されやすい状態となります。

牽引型のチェック方法

CHECK①肩引き下げテスト
上肢の下垂時に症状が出現。重いものを持ったり、上肢が床方向に牽引されることにより症状が増悪します。

猫背や円背などの不良姿勢から現れる項頚部、肩、背部にいたる痛みの訴えなど腕神経叢の牽引による症状が誘発となります。テーブルや肘かけ椅子に手を乗せたり、肩や肩甲骨を持ち上げることにより症状が軽快しやすいです。牽引型では「なで肩」いわゆる痩せ型で首が長い成年期の女性に多いといわれています。「いかり肩」が重力によって上肢や肩甲帯が引き下げられる力に過剰に拮抗していると考えるならば、「なで肩」は重力に負け、上肢や肩甲帯が下方に牽引されていると捉えることができます。そのため腕神経叢にも牽引力が加わり絞扼されやすい状態と考えられます。

このテストにはばらつきもちろん、上記のチェック方法のみで全て鑑別がつくわけではありません。専門医、専門家に受診し、相談していきましょう。

2章 要注意!この症状には気をつけて!!

胸郭出口症候群は発生要因も様々あるといわれています。
・先天性要因(頚肋。第一肋骨奇形など)
・外傷性要因(交通事故、スポーツ外傷)
・非外傷性要因(腫瘍、炎症、異所性骨化、偽関節)
同じような症状の中でも注意しなければいけないことは交通事故などの外傷による骨折や偽関節、腫瘍や炎症が原因でみられている症状です。

上記の場合はそれに応じた検査、治療がもちろん必要になってきます。
明らかに場所を特定できる強い痛み
炎症症状(腫脹、発赤、熱感、疼痛、機能障害)
楽な姿勢がない
などあれば要注意となってきます。
また、頚椎ヘルニア、頚椎症、肘部管症候群など似たような症状がでる疾患もあります。まず、この痛みがなければ落ち着いて対応しましょう。

3章 知っておいて損なし!胸郭出口症候群に対する考え方

3−1 治るべき体内環境にするには!

やり方は簡単!!メモ用紙とペンorスマホ・パソコンのご用意を!!
今回は自分でチェック、取り組めるメニューをご紹介します。
それは「ストレスコーピング」です。※コーピング(coping)とは、「問題に対処する、切り抜ける」という意味のcopeに由来するメンタルヘルス用語
胸郭出口症候群と診断された方の多くは慢性的に症状がでている人が多いといわれています。
そのため、医学的所見とは一致しない、多岐にわたる症状も多く診断がつきにくいということにもつながってきます。そして、慢性的な方は自律神経症状を呈している場合も多いです。もちろん、運動や姿勢(アライメント)、ワーク・ライフスタイル指導は重要なことはいうまでもありません

でもどうでしょうか?
自律神経が乱れている状態。いわゆる自律神経症状がでている人に対して、運動や姿勢調整(アライメント)、ワーク・ライフスタイル指導のみで本当に結果が出る、最高の改善につながることができるでしょうか?
答えはNOだと思います。
自律神経が低下している場合は、交感神経、副交感神経の動きが悪くなります。簡潔に述べると、局所の循環状態が低下し、細胞レベルでうまく活性化しません。そのため、そのような状態で運動療法や物理療法などを行っても、体内環境が整っているときと同じような効果は期待できません。必要であれば心理カウンセリングなどのケアが必要な場合もあると思います。患者・クライアント様にとって何が最良か。必要であれば他職種の専門家と一緒に行っていくことも重要と考えます。
ただし、それには時間もお金もかかりますよね。

3−2 ストレスと上手く付き合っていくには!!

そもそもストレスには「良いストレス」と「悪いストレス」 があることをご存知ですか?これは、ストレスに対する個人の受け止め方により決まります。ストレスの感じ方は個人の個性や経験などにより異なるばかりでなく、同じ個人であってもその日の体調によって変わります。
 例えば、出産や引っ越し、昇進など喜ばしいことであっても、上手く適応できないと不安や抑うつといった心理的反応や不眠、頭痛、食欲低下といった身体反応を引き起こす「悪いストレス」にもなり得るわけです。コーピングの目的はストレスとうまくつきあっていくこと・「自分を助ける」ために「意図的」に働きかけることです。

具体的な方法として

<認知的コーピング> 頭の中で考えたりイメージするコーピング
例)妄想を楽しむ・好きなものをイメージする・自分をねぎらう・考え方を変えてみる・あきらめるなど


<行動的コーピング> 具体的な行動を伴うコーピング
例)誰かと交流する・体を動かす・自然に触れる・趣味を楽しむ・だらだらするなど

 
自分がストレスを感じたとき、「これをすると気持ちが落ち着く」ことをできるだけ多く(100個)書き出し、実際にストレスを感じたときに一つ選んで実際に実行。そして効果があったかを自身でチェックし、点数をつけていく。また違う方法を行い、点数をつける。これだけです。効果のあるコーピングも十人十色。


大事なことはしっかりその前後でストレスの点数がどう変化したかを見直すことです。
ストレスに気づき、観察し理解する「セルフモニタリング」が重要となってきます。


たとえば、「コーヒーをのむ」というコーピングを行います。これを心配事で眠れないときにためすとむしろ眠気がなくなってしまい、低い点数だとします。ですが、大勢の前でのプレゼンテーション時などにおいては高い点数がつくかもしれません。そのときのストレスに対する組み合わせにより、変動するものもあります。ですので、一度試して失敗ではなく、自分にとっての一つの評価材料になれば良いのです。


ネガティブなことをぐるぐると考え続けてしまう自動思考を手放してストレスの悪循環から抜け出すには、物事の捉え方(認知)をかえるか、自分を癒したり楽しませたりする行動をとることが効果的なのです。

3−3 刺激 × 休息 × 栄養

上手く「刺激」と「栄養」と「休息」とを組み合わせて、局所的なアミノ酸合成や繊維化、水分含有量の増大…ほか物理的な抵抗力を構造的な変化により強くしていけます。これが大前提なのですが、自律神経の特に副交感神経の働きが弱くなっている/働かない時には、いくらよい条件が揃ったとしても、組織は決して強くなっていくことはあり得ません。

一方で、

自律神経機能が戻った上に、たまたま日常の「刺激」が適度な質と量との負荷であり、たまたま休みが適度な「休息」となり、たまたま食生活が適度な「栄養」となる…この3つ( 刺激 × 休息 × 栄養 )が揃えば、組織の構造的な変化により物理的な抵抗力が強くなっていきます。

ですが、この3つの要素( 刺激 × 休息 × 栄養 )が1つでも揃わなければ、構造的に組織が強くなるばかりか脆くなり、再発を繰り返す可能性が高くなります。

体内環境を整えることで、組織が強くなる条件が整いますので、是非、コーピングを試してみてください。変化に敏感な方は、はじめてでも効果を感じることが出来ることでしょう。

参考・引用文献
協同医書出版社 理学療法ハンドブック 改訂第4版 第3巻 疾患別・理学療法基本プログラム
医学書院 運動器疾患の「なぜ?」がわかる臨床解剖学
 オランダ徒手療法基礎コース・準徒手コース授業内容

ーまとめー

胸郭出口症候群は上肢を中心とした様々な症状がでやすい
慢性化すると自律神経症状を伴うことが多い
運動や姿勢などももちろん重要だが、体内環境が整っていることが大前提である
自分に合った・各ストレスに合った発散方法を身につけることが大事である

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